Russell® 1000 Value Index – 再びグロース寄りに
執筆者
MFS マーケット・
インサイト・チーム
FTSE Russell株価指数の銘柄入れ替え
Russellの株価指数は、足元の株式市場を的確に反映するよう、年に1度構成銘柄の入れ替えを行っています。実施日は毎年6月の最終金曜日です。
2025年6月27日に実施予定の銘柄入れ替え
FTSE Russellが6月13日に発表した暫定銘柄リストによると、(1) 情報技術とコミュニケーション・サービスの構成比率が高まること、(2) 超大型企業3社が採用されることから、Russell 1000® Value Indexは再び「グロース銘柄寄り」になると予想されます。
セクターウェイトの予想変化 | 新たに採用される超大型企業 | ||
コミュニケーション・サービス | +3.0% | Amazon | 2.1% |
情報技術 | +0.8% | Alphabet | 2.4% |
資本財・サービス | -2.3% | Meta | 1.0% |
金融 | -1.2% | 合計 | 約5.5% |
Russell 1000® Value Indexに占めるAmazon、Alphabet、Metaのウェイトは、現在の0.0%から合計約5.5%に上昇する見通しです。
似たような採用は以前にも
歴史を振り返ってみましょう。2022年、グロース株はバリュー株に概ね劣後しました。これを受け、2022年の銘柄入れ替え時に、前年まで大幅上昇していたMetaとNetflixが初めてRussell 1000® Value Indexに採用され、バリュー・インデックスが明らかにグロース寄りとなりました。その後2023年になると、人工知能(AI)への期待感からグロース株が反発し、その結果、2023年の銘柄入れ替えではMeta、 Netflix、Alphabetが除外されるという逆戻しの展開となりました。
Russell 1000® Value Indexの過去3年間の主な採用/除外銘柄 | ||
採用 | 除外 | |
2022年 | Meta, Netflix | |
2023年 | Alphabet, Meta, Netflix | |
2024年 | ||
2025年6月27日(予定) | Alphabet, Amazon, Meta |
Russellインデックスの銘柄入れ替えは投資家の注目を要する重要な動きです。 MFSはバリュー株投資はバリュー株投資らしくと考えており、投資家にはポートフォリオの保有銘柄を点検し、適切な分散投資を確保することをお勧めします。
出所:FTSE Russell の銘柄入れ替え実施日は2025年6月27日です。入れ替え銘柄はFTSE Russellによる2025年6月13日時点の暫定情報です。FactSet提供によるRussell 1000® Value Indexの過去の主要採用・除外銘柄は、2022年6月24日、2023年6月23日、2024年6月28日の入れ替え時の履歴です。
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